木彫りの12支セット(8㎝)

絵描き職人のイ・マデ・ポゴッさん(バリ人)の原画をもとに、バリの木彫り職人から生まれた逸品。誕生するまで、簡単な道のりではなかった。そもそも木彫りは形をナイフで整え、一度、バーナーで簡単に黒く焦がし、それを水を入れた大きなタライに入れ、もちろん、バリは常夏だから暑くて「木彫りちゃんにも行水を…」という気の効いた話でもなく、単に水の中でお肌をスッポンジで磨き、木目を滑らかにし、ま、お肌をツルツルにしてあげる感じかな?そのうえで白く塗り、乾かしてから彩色していく。この工程はけっこうタイヘンだ。けど、その前に仕上がった原画から、立体に起こすのはさらに難しい。ウサちゃんもヒツジくんも、みーんなほとんど12支の面々は耳があり、そこだけブリキにしたものだから、「なんじゃこりゃ、手間暇かかるじゃん」となって、待てど暮らせど、オーダーしても裏切られ続けた傑作だ。残念だけど、今は、そのこだわりの職人から3代目になって、ブリキの耳はもう、お目にかかれない。が、何匹かは混ざっていると思う。そんな秘話を感じながら、手に取ってあげてくださいね。
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